オーバーフロー水槽によるナチュラルシステムの快適さ
お金をかけられるのであれば、初心者こそオーバーフロー水槽によるナチュラルシステムから始めるべき
何度も書いてしまうのですが、何も調べず、何も知らず、大型ショップの店員に相談し言われるがままに購入したマリンアクアリウム一式。アクアリウムの勉強代に投稿したように、本当に銭と時間を失ったと思います。
Webサイトを見ていると、オーバーフローは初心者向きでなく上級者のような記述を見かけますが、私はそのようには思いません。
初心者こそ、プロショップに頼って最初からオーバーフローで構築すべきだと思います。オーバーフロー水槽といっても、水槽、配管、サンプ(濾過水槽)、プロテインスキマー、ポンプ等のパーツを個々に集めるものから、RedSeaのReeferシリーズのようにある程度パッケージ化されたもの、RedSeaのReefer MAXシリーズのようにオールインワンのもの、様々です。プロショップに頼って、設置までお願いするのが良いと思います。
ただし、初心者でも最初から自分で凝りたいんだ、失敗を重ねて学ぶのだ!を目指すのであれば当てはまりませんが・・・
確かに自らが調べ、思考し、失敗し、修正し改善したものは、糧となり、何かしらの応用やトラブル対処への引き出しを増やせるかもしれません。
ただ、オーバーフロー水槽によるナチュラルシステムは、先人達の研究により、ある程度体系化され、揃えるべき道具も一般化されています。お金とメンテナンスの覚悟さえ持てれば、スタートラインに立てるはずです。
外部フィルター+ナノスキマー、サーフェイススキマー(水面油膜取り)からは始める必要など全くなかったわけです。この構成をここでは「勉強水槽」と呼びます。勉強水槽ではメンテナンスに苦労しましたが、得られるものなどなかったと思います。あ、勉強水槽のような構成がメンテナンス大変だとわかったことは得るものであったかもしれません。
ナチュラルシステム?
プロテインスキマーによる有機物の除去とライブロックや砂底に生息する嫌気バクテリアの硝酸塩除去、だけで維持する方式だそうです。ろ材も入れないようです。ベルリン式のナチュラルシステムというらしいです。違っていてら指摘願います。
30cmキューブ
この30cmキューブ水槽も、ナチュラルシステム(ベルリンシステム)となるのでしょうか。ゼンスイの壁掛けプロテインスキマー(ベンチュリ―式)とライブロックと底砂、水流ポンプだけで運用しています。あ、あと水面の油膜対策として、エーハイムのサーフェイススキマーを入れていて2時間に1回15分稼働させています。外部フィルターはありません。
イエローヘッドジョーフィッシュ2匹、サンゴハゼ1匹、ホワイトソックス1匹、苔取り用にシッタカ貝3匹、ヤドカリ1匹が住人です。
生物が少ないので、30cmキューブでも水はめちゃめちゃ透明です。とても綺麗です。臭いもありません。苔もほとんど発生しません。まだ稼働して1か月足らずですが、エーハイムのサーフェイススキマーもQQ1も、清掃は2月に1度くらいでよいのではと思います。水流ポンプは清掃不要だと思います。90cmの勉強水槽では、清掃大変でしたが、この30cmキューブ水槽ではまったく苦にならないです。
タンク用クーラーないので、水温を下げるために送風機(写真の右側)を取り付けています。
カタトサカもきれいに咲いています。
RedSea Reefer 250
今更ですが・・・
サーフェイススキマーです。ここから水がサンプ(キャビネット内の濾過水槽)に落ちていきます。生物や大きなごみが落ちないようになっているます。
配管を通ってサンプに水が落ちます。3本の配管はサンプ向け2本(1本はメインが詰まった時の予備用)と水槽向け1本です。
左下にあるダイアルでサンプに落ちる水量を調整します。
縦長の水槽は、蒸発した水を自動的に給水するための水を入れておく水槽です。付箋を貼って給水の目安としています。
サンプに落ちた海水は、ミクロンフィルターバッグを通って、細かいごみをキャッチします。このミクロンフィルターバッグは3日に一度洗わないと、目詰まりして溢れてしまいます。(サンプから床に水が漏れだすのではなく、ミクロンフィルターバッグをバイパスしてしまうということです。)サンプは区画ごとに仕切られていて、汚い海水が、徐々に綺麗になって、再び水槽へ戻る仕組みなので、各区画をバイパスされてしまうのは避けなければなりません。
ろ材を入れるところ。うちではろ材を入れていませんが、デトリタスをプロテインスキマーの区画へ流したくないので、仕切っています。
プロテインスキマーです。水槽はサンプを含め250Lですが、500L対応のプロテインスキマーを設置しています。苔がほとんど発生しないのもこれのおかげでしょうか。
スキミングされた海水はポンプ区画へ流されて、ポンプにより汲み上げられ、水槽に戻ります。
真ん中の縦棒のあるのがポンプです。ポンプはポンプ区画に設置されています。
モデルが違うので、Reefer 250とは違いますが、より分かりやすい画像です。
Red Sea REEFER™ システム アドバンスド・ホビイストのためのリムレス・リーフシステム
https://www.redseafish.com/ja/aquarium-systems/reefer/
もっとわかりやすく解説されているのはRedSeaの動画がみるのがよいでしょう。
RedSea Reefer 250 と 勉強水槽でどう変わった?
下表のとおりです。一言でいえば、メンテナンスが楽になった!かつ苔が生えない!につきます。Reefer 250導入の目論見どおりです。
平日はミクロンフィルターバッグを洗えないので、追加で購入しました。ナイロンの225ミクロンを4つ買おうと思ったのですが、在庫がなく、2つ買いました。100ミクロンのフェルトのは1つ持っていたので、追加で1つ買いました。後ほど100ミクロンのを2つ設置してみて、透明度の向上を確認してみます。
※用具の出し入れ、乾かす時間、片付けも含めた間隔値です。
以上のことから、お金をかけられるのなら、初心者にこそ、メンテンスにかかる時間コスト、作業コストを抑えられ、見た目も美しくなるオーバーフロー水槽をお勧めします。
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