中学受験勉強管理システムを作ってみました
全体構成です。娘の中学受験勉強に、私が関与できるとすれば、これしかない。作ってみました。問題を管理するシステムです。
流れ
- テスト、テキストをA3スキャナーでスキャンします。
- スキャンデータは、NAS DS215J にPDFとして自動保存されます。
- PDFの一部を「kioku」という画面キャプチャアプリでキャプチャし、自動で画像として保存します。
- 受験勉強管理システムに問題を登録し、キャプチャ画像もアップロードします。
- 受験勉強管理システムから問題を印刷します。
- 寝るか解くかは娘次第ですね。
- 解いた問題(答案)をA3対応複合機のオートシートフィーダーからスキャンします。
- スキャンデータは、NAS DS215J にPDFとして自動保存されます。
- 受験勉強管理システムにスキャンした答案PDFを取り込むとともに、結果を登録します。
- 分析し、PDCAを回します。
これまで
日能研の歩き方にも載っていました、問題を切り取ってノートに貼り付けて管理するというもの(弱点ノートでしたかな?)。ノートをコピーすれば何度でも解き直しできると書いてあったと思います。
うちの場合は、テキストをスキャンして、Wordの見出しとナビゲーションウインドウで解き直すべき問題を管理していました。
ステージⅢの2月以降、急激に問題が増え、Wordでの管理が厳しくなりました。趣味のWEBアプリ開発で問題管理システムを作ってみました。ASP.NET(VB)とSQL Serverです。開発ツールはVisual Studio 2015 Community と SQL Server 2016 Report Builder です。ここまでの工数は50hくらいでしょう。3月に入って1日1時間くらい、週末も合間を縫って作ってました。
できたWEBアプリはこんな感じです。
単元管理。問題、解説、解答など、Word、Excel、PDF、GIF、PNG、JPEG、mhtであれば取り込むことが可能です。システム共通として取り込んだデータはDBにバイナリで保存されます。FILESTREAMで保存するので、SQL Server Expressエディションの10GB制限の影響を受けません。
単元と問題管理
問題はいろんな観点から抽出可能です。
単元からも管理できます。
本科テキスト、栄冠への道、それらの解答もPDF化して、DBに登録可能です。「算数本科23回解答」をクリックすると解答が表示されます。
最後に解答した日、解答履歴の記号化、再度やらせた方がいいか?問題の難易度が一目瞭然!あー、あまりにも再チャレンジが多すぎて・・・娘がパンクしないように采配することが肝要かな。
選択した問題をPDFで出力できます。複数問題OK。
問題の登録
画像はテキストをA3スキャナでPDFに保存。「KIOKU」という画面キャプチャアプリで必要な部分をドラッグして自動保存。それをこのシステムに取り込みます。
問題の分析用の切り口はこんな感じです。
解答管理
解答履歴を登録可能。解答用紙をスキャンしてできたPDFを取り込むことができます。
例えば201704082の解答履歴をクリック。
アップロードした解答用紙が開きます。
こんな感じで開きます。
分析
PowerBIでデータ分析も可能です。PowerBIはまだ不慣れなので今後勉強したいと思います。PowerBIからレポートにリンクできると使い勝手が増すのですが、できるのでしょうか?
BI(Business Intelligence)ならぬEI(Examination Intelligence)
チェック
例えば、本科テキストと栄冠だけに絞り込んで、もう一度やるべきものを抽出すると大変なことになっています。
YOGA BOOKで操作してみます
PDFはPDF EXChange Editorで開いています。動作として遅いという感覚はありません。
YOGA BOOKを使って試しに印刷せずに、タッチぺンで解いてみます。普段は紙に印刷していますが、YOGA BOOK紹介ということで慣れない操作に手間取っている私です。なお最後の約分漏れは愛嬌ということで・・・Surfaceのように画面の上に置いた手の掌を認識せず、ペンだけ認識するハードならもっと使いやすいと思います。
おまけ。なお、右側の黒い部分(ペンを動かしているところ)に紙を置いても、認識します。
汎用性
塾名、科目、問題区分などはすべて外部パラメータで管理しているので、汎用的です。あ、うちは一人娘だからおしまいだな。中高でも使えるかな?
技術とセキュリティに関する高度な知見があれば、Azureにでも展開したいのですが、まずは娘の勉強に使えるようにすることがゴールなので
それはいずれ・・・
システム名
受験勉強管理システムなんて、大げさな名前だし、かたっ苦しいので名前を考え中。
TBSK(頼むから、勉強、して、くれ)
UDI(うちのデジタルイメージ)
あと、娘と嫁から画面全全体がかわいくないと指摘されたたので、暇ができれば、結果コードをアイコンで表現とか、色合いとか変えようと思います。
開発ツール
すべて無償のものを使用しました。
SQL Server 2016 Express
DB側のプログラミングを多用しました。
画像ファイル、添付ファイルはFilestreamを使用しているのでExpress版のDB容量10GBの制限に影響されません。
Visual Studio 2015 Commuity
おわりに
Nポータルではカリテや全国公開模試などの正答率や自身の結果を確認できます。しかし、やり直しするためのものとしては、問題とリンクしていない、やり直し結果を登録できないなど、使い勝手がよくないです。正答率別の問題が提供されていますが、娘に合った問題が自動的に提供されるわけではなく、正答率一律となります。類題の提供としてはありがたいのですが、やはり管理を考えるともう一歩です。
プリントや画像の取り込み作業になるべく負荷がかからないように作成しました。かつ、苦手な問題の抽出と抽出した問題の印刷、これらの解答履歴。まあ、娘が勉強してなんぼのものですが、私の管理負荷を低減させるツールとしてはまあまあかなと思います。なお、システム化したからといって、紙が減ることはありません。勉強は紙と鉛筆です。答案用紙もファイリングします。問題、答案をシステムに取り込むことで、忙しい私が外出先でも管理できることも大きな効果になると期待しています。
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