e-Taxで平成26年分医療費控除の確定申告(還付申告)をする Windows 8.1 Update 64bit + IE11
今年は医療費が30万円オーバーしたので、医療費控除を受けれそうだ。
働き出してからずっとサラリーマンで、給料以外の収入なんて縁がなかったので、確定申告は初めてだ。あと2年は医療費控除を受けれそうだし、せっかくなので紙の申告でなく、e-Taxで電子申告してみる。
まずはe-Taxで確定申告するためには以下のものが必要だ。うちのパソコンはWinodws 8.1なので、それを前提にする。
なお、e-Taxによる電子申告はIE11を使用する。JREのインストールは必要ない。よかった。動作要件は下図を参照。
お品書き
- 住民基本台帳カードを入手する。住所地の区役所(市役所)で申請して作成してもらう。私の場合、即日発行してくれた。時間にして30分くらい。市区町村によって発行手数料は異なるみたい。
- 公的個人認証サービスの電子証明書を入手する。公的個人認証サービスの電子証明書は、その場で住民基本台帳カードに書き込まれる。市区町村によって発行手数料は異なるみたい。
- 公的個人認証サービス対応のICカードリーダーライター。サンワサプライのADR-RW5100 を使用。
- パソコン。OS は Windows 8.1 Pro Update 64bit を使用。
事前準備1:ICカードリーダーライタードライバインストール
Winodws 8.1 Update の標準ドライバでは後の電子証明書登録でエラーとなったので、メーカーサイトからドライバをダウンローした。ただ、そのエラーは標準ドライバが原因なのかはわからない。
e-Taxに対応した接触型ICカードリーダ -サンワサプライ株式会社
http://www.sanwa.co.jp/support/rw5100/download.html
以降の作業はIE11での作業になる。下記にアクセスする。
【e‐Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)
http://www.e-tax.nta.go.jp/
事前準備2:IE設定・必要となるプログラムのインストール
下記の5つ作業が必要らしいが、「平成26年分事前セット準備アップ」というのを実行することによって、自動で設定・インストールされる。
「平成26年分」と言っているので、もしかして年によって設定内容やインストールされるプログラムが異なる?信頼済みサイトへの登録だけど、既定の設定にするよう求められている。かつ、制限を解除する項目が提示されていないので、信頼済みサイトの動作をカスタマイズしている場合は要注意かな。
- 信頼済みサイトへの登録
- ポップアップブロックの許可サイトの登録
- ルート証明書のインストール
- 公的個人認証サービス利用者クライアントソフトのインストール
- 署名送信モジュール(ActiveX)のインストール
操作は図のとおり。
「平成26年分事前セット準備アップ」がされていないと下記ボタンが表示される。
jizen_setup.exe を実行する。IE11から「jizen_setup.exe」を実行する場合、IE11を管理者として実行しておかないと実行できない。
jizen_setup.exe により以下のプログラムがインストールされた。
「平成26年分事前セット準備アップ」は正常に適用されていると表示された。
事前準備3:利用者識別番号の取得と電子証明書の登録
ユーザIDみたいなものを取得する。操作は図のとおり。
利用者識別番号の取得
すべて確認済みだよ!にチェックする。
自分の情報を入力する
利用者識別番号は2つ取れないので注意!と出てくる。
電子証明書の登録
住民基本台帳カードに格納されている公的個人認証の電子証明書をe-TAXに送信し、利用者識別番号と電子証明書を関連付ける。
ICカードリーダーライターに住民基本台帳カードを挿しておく。
公的個人認証サービスを選択
区役所で登録した公的個人認証のパスワードを入力する。5回間違えるとまた区役所に行かなければならないので注意!
失敗した。エラーコードは SJ00A020::NEXT 。この時の状況は
- Windows 8.1 Update標準のICカードリーダーライターのドライバを使用していた。
- 一般ユーザアカウントでログインしていて、管理者としてIE11を実行し、「jizen_setup.exe」をIEから実行していた。
そこで、管理者アカウントでログインしなおし、ADR-RW5100 のドライバをインストールしたところうまくいった。
これでようやく事前準備終了。長かった。この記事も画像が無駄に多いので長い・・・
確定申告書(医療費控除の還付申告)作成(入力)
ようやく確定申告書の作成開始です。
利用者識別番号は取得済なので。
自分は普通のサラリーマンなのでこれを選択。
e-Taxで税務署に送信(電子申告)に決まってるでしょ。ここまで事前準備したんだし。生年月日を入力する。
事前準備は終わってるのでOK
会社からもらった源泉徴収票を見ながら入力。生命保険料控除額や社会保険料控除額は入力しなくていいみたい。その代り所得控除の額の合計額を入力する。源泉徴収税額とつじつまが合えばOK?ということかな?ちなみに紙の源泉徴収票の添付は省略できる。省略できなくて郵送とか持ち込みだったら、電子申告しないけどね。
うちには娘がいるのでここで入力した。
いよいよ、やっとこさ医療費控除の入力にやってきた。長かった・・・・
50枚以上の領収書があるんだけど、Webのフォームから入れるか、EXCELの定型フォーマットで入れるしかないと・・・・。我が家ではすべての収支を家計簿ソフトで管理していて、医療費のデータをEXCEL形式でエクスポートしてあったのだけれど、そのままじゃ使えない。年、月、日とか別項目だし、誰の分であるとか医療機関住所も入力しろとか。5年間保管し、いつでもて提示しておける条件で領収書の添付を省略できるけど、領収書全部の明細を登録するってのは想定外だった。家計簿ソフトからエクスポートしたEXCELをe-Taxの定型フォーマットに変換しなきゃいけないので、いったん作業を終了した。
e-Taxを利用して所得税の確定申告書を提出する場合の「源泉徴収票」や「医療費の領収書」などの第三者作成書類の添付省略の制度について教えてください。|e-Tax
http://www.e-tax.nta.go.jp/toiawase/qa/kakutei/tempu01.htm
ここまでの入力を保存。入力を再開するには、これを読み込めばOK。
で、入力を再開する。
保存したファイルを読み込む。
医療費集計フォーム(EXCEL)を読み込む
読み込まれた。
Webの明細フォームに入力データが展開されている。
医療費控除額が計算される。
所得税還付額も計算された。事前に計算していた額と合致した。
ふるさと納税とかしていたらここで入力できるみたい。今回は何もないのでスルー。
氏名や住所などを入力する。
振込先金融機関を登録する。
内容を確認する。
確定申告書(医療費控除の還付申告)の送信
作業は前からの続きです。送信フェーズに入ったので見出しを入れました。
利用者識別番号を入力。
ここまでの入力結果を保存するか?聞かれたので保存しておいた。
申告書を電子証明書で署名する。公的個人認証サービスを選択する。住基カードをICカードリーダーライターに挿しておく。
受信通知確認を押してみる。
ちゃんと送信できたみたい。
帳票印刷・表示をクリックすると図のチェック項目の帳票がPDF形式でダウンロードできる。このPDFを送信する必要はない。自分の控えみたいなものだと思う。
以上でe-Taxによる平成26年分医療費控除の還付申告(確定申告)作業は終了。
以下は申告内容や状況の確認。
添付書類の提出をクリックすると「平成26年分の申告書等送信票(兼送付書)」がPDFで開く。すべての帳票は電子データとして送信、添付書類も省略でOKなのを確認できる。つまり税務署に行く必要もなければ郵送するものもないということだ。
メッセージボックスの確認から、手続きの受付結果や還付金の処理状況を確認できる。
手続きの受付結果。
手続きの受付結果の詳細。
医療費控除による還付金は当然まだ何もない。
終わり。
感想
とても長かった。記事用にスクリーンショットを撮りながらの作業だったのもあったけど、展開画面が多いなあと思う。
事前準備
事前準備が一番面倒だった。準備作業が面倒というよりも、JREは自動でインストールされてしまうのか?管理者権限が必要な場面があるのか?パソコンの設定が変えられるのは嫌だな・・・とか調べるのが面倒。気にしなきゃいいのだろうけど気になるし。電子申告終わったら設定を元に戻す「戻しツール」とか作ってくれないかな。
申告書作成
確定申告書作成から送信まではマニュアルを見ないでもできるのでいいんじゃないかな。画面数は多いような気もするけど。
我が家で使う家計簿ソフトからエクスポートしたEXCELデータのe-Tax医療費集計フォーム(EXCEL)への変換もできてるし、来年はもっとスムーズにできると思う。
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